2024・4月~9月前期レポート
欲の食事
教室受講までの経緯:
長女の出産後、お祝いでケーキや焼き菓子をいただく機会が多く気にせずに食べていました。
だんだん自分の母乳が詰まりそうになったり、何より授乳後に娘の頬に赤みがでることがありました。
ネットで調べて、自分の食べたものが母乳に影響するとあり、おすすめにあった玄米菜食にしました。すると授乳後の赤みは出なくなり、私自身もみるみる体重が落ちていきました。まだこの頃は“体に良いから”という理由だけで玄米にしていましたが、貧血がひどくなりたまに食べる程度になりました。それから3年後、次女の産後に岡田先生の『ハッピーマクロビオティック教室』の本を書店で見つけ、丁寧な内容に惹かれ即購入。
レシピ本通りに作った「黒豆入り玄米雑穀ご飯」がモッチモチで感動しました。
先生に感想を伝えたく調べると教室があることを知りました。自宅からは3時間近くかかるため断念。玄米が美味しかった感想のメールを送ったのが本を買った翌年の2015年のことです。お会いしたこともないのに先生はお返事をくださいました。「絶対通いたい!」の願いが叶ったのは長女が中学2年生になった今年2024年4月から前期・後期を学びました。
食事:(受講前)
朝)平日や仕事の日は市販の梅醤番茶
休日はパンを買いに行ったり、子供と同じメニューを食べる。
昼)出張料理の仕事の日は昼の時間が作業中のため、終わってからカフェラテやクッキーを食べる。
介護の単発派遣の日は白ごはんを持参し、おかず、さらにカフェラテと焼き菓子、スポーツドリンクをコンビニで購入。
夜)白米に麦や雑穀を入れたごはん、玄米や7分つきごはんが主食、汁物は具が多めの味噌汁。
主菜は鶏肉か豚肉が多く、野菜もサラダやマリネなど。
・朝を抜いている分日中は好きなものを満 腹になるまで食べていました。
・外食のランチはデザートとカフェラテも。
・ここ2年くらいはコンビニのカフェラテにガムシロップを1つ入れて飲むことが習慣でした。
・20代の頃から運転中に意識が遠のくことがあり、チョコを食べて落ち着いたので、車を運転する時はチョコ系の菓子パンなどないと不安になっていました。(病院に行きましたが、医者から「運転中じゃないからわからない」と診察してもらえませんでした。)
・8年ほど前に手が硬直したことがあり受診すると「電解質の異常、脱水」と診断された経緯があり、入浴介助の仕事の際は塩分の入ったスポーツドリンクを1本飲んでいた。(月に2回程度)
補足:仕事は栄養士を取得しましたが現場で直接関わりたく、介護福祉士として働いていました。
今は出張料理と介護の派遣をしています。また私は玄米カフェめぐりが好きだったので、地元でもたべれるよう週に一回、野菜と玄米メインの健康ランチの店を昨年まで運営していました。
食事:(受講後)
朝)梅生番茶
昼)介護の仕事の日も玄米ごはん、ひじき煮、お茶も三年番茶のホットを水筒で持参。
夜)玄米をまとめて炊き、小分けにして冷凍したものと、授業で習ったメニュー。
煮しめやひじき煮は冷凍ストックを作っておく。
家族の分は肉メニューを作り、自分も少し食べてしまい完全に動物性を断つことが難しいです。
力仕事なので、主菜、タンパク質をとらなきゃ食べなきゃと食べすぎていました。動物性をとらなくても体力は変わらないことが不思議でした。
体調の変化:
体重:4月4日前期スタート時、体重58.6キロ→9月最終日朝52.8キロ
頭痛:多い時で週1回鎮痛剤を使うほどの頭痛が辛かったが、お教室に通い気づくと「最近頭痛ないな」と数か月たっている。(両親が脳疾患を患ったので頭痛は心配で病院に良くもストレートネックのせいだと診断)
肩こり:とにかくガチガチで傾けることもできない。指圧にいっても「今までのお客さんの中で一番ひどい」と言われると嬉しい自分もいます。
前期のはじめに2週間黒豆玄米とけんちん汁で過ごしますが、肩こりは劇的に感じなくなりました。ある日肉を食べたときに“ピキピキッ”と肩に痛みが走った感覚があり、実感した瞬間でした。
むくみ、腹部膨満感:
毎日毎朝顔の大きさが変わるのが悩みでした。小顔マッサージ、ウォーキングなど効果なく、人と会う日、写真を撮る日に向けて努力するも当日は顔や体がパンパンで落ち込みます。小麦が合わないと思い控えるも、ちっとも体系の変化はありませんでした。
授業で砂糖がなぜ摂らないほうが良いのか、細胞が緩む話を学び腑に落ちました。なぜなら調理で鶏ムネ肉を柔らかくするのに、砂糖をもみこむからです。
あんなに毎日食べていた甘いものも〝ゆるむ〟呪文での避けることができました。
不思議と腹部膨満感がなくなりパスタを食べても張らなくなりました。
大きいお便り:
もともと毎朝快便でしたので玄米食に変えても変化がわかりませんでした。ですが切れがよくなり拭く回数が減りました。また通って2ヶ月ほどたったころでしょうか、「ブォーーーーーン」と汽笛のような長いおならが出まして、人生初のおならの音は体内が変わった合図に聞こえました。
あと、揚げ物を食べた後など、小さな便りが不意にでたりします。
やっと本気に:
私は肩こりや頭痛があるが健康だけがとりえでした、ゆえになかなかマクロビオティックが継続できませんでした。前期を残すところ1回を目前に夏に受けた健康診断の結果がきました。
今までは貧血がひっかかっていましたが、今回は要指導が3つ!糖尿病、高血圧、貧血。
さらに心電図は『QT延長』まで。慌てて血圧計を購入しました。
連日高い数値(高くて上137下90)にショックでしたが、今回こちらに通っていたことが自分を救うためになっていたのです。クリニックで診ていただき数値は様子見になりましたが、心電図は『QT延長』がギリギリ大丈夫とのことでした。思えば脱水症状の時から心臓に負担をかけ、さらに甘いものが追い討ちをかけたと思うと心底申し訳ないし、今後の生き方を考えました。自然の食事量ではなく欲の食事でした。
おかげで毎日飲んでいたカフェラテも間食もスパッとやめられました。このタイミングで通うことができ、食の改善を本気で意識できたことは恵まれているし、家族の協力が無ければ通えませんでした。また同期の方、先輩たちも優しく毎回顔を合わせるだけで安心できました。ありがとうございました。
このまま教室を継続できれば良いのですが、小学生の娘を朝、放課後と一人にさせてしまう事が増えてしまったのでいったんお休みし、また来年か再来年に通えることを目標に生活を整えていきたいです。
先生について:
初回の日は緊張しました。長年通いたい会いたい先生でしたので、お会いした時は瞳の輝きに驚きました。私はずっと長女の産後の時に岡田先生を知ったと思っていたのですが、今回レポートを書くにあたり当時使っていたMacを起動したら保存していたメールが残っており当時10か月の次女が黒豆玄米を手づかみで食べる姿に感動した内容を送りました。先生は見ず知らずの私にお返事をくださり「10か月のお子様は分搗き米のほうが合っています」などとご丁寧に教えてくださいました。その優しさは今もたくさんの生徒さんに長年愛されている所以だと思いました。
先生がお元気で教室を継続してくださり本当にありがとうございます。少しお休みしますが引き続きよろしくおねがいいたします。
2024年9月19日
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2024年4月~9月後期レポート
やる気スイッチ
前期・後期同時受講について:
私は出産を機にマクロビオティックに興味を持ち、岡田先生の本と出会いました。
体調の変化などは前期レポート『欲の食事』にまとめさせていただきましたので、こちらでは書ききれなかった思考、料理の変化についてお伝えいたします。
講座を申し込む時は、この期間通えば一応終わりなんだと思い、それなら早く学びたい一心で同時受講を選びました。
しかし受講し驚いたことは何十年と長く通う生徒さんが多いこと。半年で終わるような学びではなかったのです。せめて前期、後期を一年かけて通った方が先生とも長くかかわれて良かったんじゃないかと、少し残念に思っていました。
ですが先生の授業はただ料理を作るだけではなく、座学では物事の本質についてふれ、その言葉一つ一つを咀嚼するのに一週間考え、自分なりの答えが出てきたところにまた講義を受けられたので、一週間のスパンで通えたことはとても有益な時間でした。
何より毎週先生にお会いできること、前期、後期の生徒さんとご一緒できたことは、とても居心地よくかけがえのない期間でした。
教室に通ったことで得た変化について
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野草ツアー
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料理について
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すべては自分の投影
私が先生の授業を受けて影響をうけたことを3つにわけました。
野草について:
先生の後ろを追っかけながら、ご自宅周辺の野草を摘みに行きました。先生の歩数のごとに増えていく草花の名前を記録するのがやっと。それだけ日常の中に野草が生えており名前があったことを目の当たりにしました。それと同時に“雑草”とひとくくりにしてきたことに、申し訳なさを感じました。
小5の娘も野草に興味を持ち、今年の夏の自由研究は近所の野草について調べました。
先生のご著書『野草図鑑』を片手に野草を探しました。短い時間の散策でしたが、目が合うほど背が大きくなった娘との時間はかけがえのないものであり、先生のおかげでまた思い出が増えました。
料理について:
先生のレシピはとてもシンプル、なのに野菜の甘さや複雑さ、さらには食感も楽しめ本当においしいです。前期は基本食でそれも美味しいのですが、後期のメニューはバラエティー豊富で同時受講の楽しみでもありました。
よく味付けの例えで、足し算のフレンチ、引き算の和食、掛け算の中華などと表しますが、恭子式マクロは『調和のマクロ』だと思いました。
究極の引き算だけど、素材そのものの味を引き出し、過剰な調味料を加えず“自然”を大切にされている。それは先生の授業から何度も教えていただいた言葉に繋がります。
自分の投影のはなし:
昨年健康診断を受けそびれ、受講期間中に受けました。私としては、「マクロビでこんなに改善されました〜」などとお気楽に結果を待っていたところ、血糖値、血圧は基準値を超え、初めての『要指導』に慌てました。そして私が真っ先に思ったのは
「さば食べなくちゃ」「バナナ食べなくちゃ」とこの期に及んでも食うことばかり考えているのです。
私は学校、保育園の給食調理の経験があり、子育て中のお母さんのお役に立ちたいと出張料理に登録しました。次第に子育て世帯ではなく、生活習慣病の食事依頼が増えてきました。
栄養士としてあれこれ熟考し、メニュー提案、調理までするも
「おかずにならない」
「もっとこってり濃い味を」
などとご意見いただきながら改良していきました。
ですがどんなに健康的な食事(のちにこの食事も根菜が少なかったと受講してわかりました)を作り置きしても、それ以外の普段の食事は外食のラーメン、パン、パスタばかりで、甘いものがやめられないのよ〜などとおっしゃる中高年ばかりの実情に“情けない”と思いながら私はガムシロップを入れたカフェラテを飲んでいました。
健康にいい料理本が出れば飛びつき、添加物も気にして、手作りの健康ランチのお店まで運営して、誰よりも『これさえ食べていれば』を長年続けてきたのは私自身であり、パン、パスタ、甘いものがやめられないのも私自身でした。
4月の講座に申し込んだ際、先生の案内メールにはこんな一文がありました。
“HPのいろいろなコーナーを「全部」ご覧くださいませ”
全部、、、?全部!
講義で抜き打ちチェックがあるかもしれないと恐れた私は、たんぽぽ便り、ブログも初回から読み、ノートに書き写していきました。(まだまだ書き写せていませんが、受講前には全部目を通しました)
その時に前期の初めの2週間、玄米生活があることを知り実際に始まったときはワクワクした感情もありました。
真面目に2週間やり、何をやっても減らなかった体重が減り始め、それだけで気分は有頂天でした。それで私は満足してしまい、また玄米食べればいっかと食が戻りつつありました。
「できれば半年は動物性を控えた方がいい」
「一年はやってごらん」
先生の言葉が絶望で
“えっ食べれないの⁉︎”とやっぱり頭の中は食うことばかり考えていました。
健康診断の結果をうけ、2週間の玄米生活を経ての結果にこのタイミングで先生の教室にきていなかったらどうなっていたのかと、今気づけたことに感謝しかないです。
前期後期がラスト一回を目前に、私は血圧計を買い、甘いもの、コーヒーもスパッとやめ、やっとやる気スイッチが押されました。
さいごに:
私は先生のご指導にも背きマクロビを継続できず、間食がやめられなかったのですが、どうして今のところやめることができたのかを3つ上げます。
- 明確な健康への危機感:数値が高いことが実感として迫ってきたことが、行動を変える力になった。
- タイミングの重要性:これまでやめられなかったのは、日常のストレスや習慣によるもので、診断結果がちょうど「今やめるべき」という絶好のタイミングになったのかと思う。
- 自分自身への決意:内心では「やめたい」と思い続けていたけれど、健康だし、走れるしで決定的なきっかけがありませんでした。健康診断のおかげで、現実を知った結果、やめられたのかもしれません。
先生の「ほどほどにした人はほどほどに変わって行きます」この言葉を言われている時はやっぱりどこかで「しょうがない」と逃げ道を作っていました。
わたしなりの半年間の総括は
“くちに入れたものがわたしへのお便り”
毎日の便りを楽しみに、自分と向き合っていきたいと思います。
長年夢みていた先生のお教室に通えたことは、先生が今も教室を開催されていること、先生が本を出してくださったこと、すべては先生がいらっしゃることに救われ感謝申し上げます。
またお会いできる日に、たくさん良い報告ができるよう精進していきます。
恭子から一言
とても優秀でまじめな方でした。
遠くから熱心に通ってくださいました。
基礎科前期が終了後のみ、受講生の皆さん方にレポートを出していただくのですが、後期終了後も出してくださいました。
健康料理を出すレストランまで運営していたし、今も、お子様方を育てながら、各家庭に健康料理を出張で提供しているというスーパーウーマンです。
このまま、人のお役に立つご自分の運命に沿って活躍なさることをお祈りしています。
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